i.MX RTプラットフォームを使用したNXP Wi-Fi®モジュールのスタート・ガイド

最終更新日時: 2020-05-28 18:07:00

このドキュメントの内容

  • 1

    接続
  • 2

    ソフトウェアの入手

1. 接続

i.MX RTプラットフォームでWi-Fiモジュールを実際に使ってみましょう。このガイドには、i.MX RT EVKでNXPのWi-Fi SoCを使用できるようにするサード・パーティのさまざまなモジュールが記載されています。

1.1 ハードウェアの概要

以下のリンクをクリックすると、各評価ボードの「スタート・ガイド」ウェブサイトにアクセスできます。必要なソフトウェアをダウンロードしてインストールするための詳細な手順が表示されます。

ご使用のi.MX RTプラットフォームを選択してください。

1.2 Wi-Fiモジュールの接続

Wi-Fiプラットフォームを選択して、それを有効にするモジュールとi.MX RT EVKへの接続方法を表示します。

ホストMCU 88w8801
Wi-Fi 4、1x1
2.4 GHz
88w8977
Wi-Fi 4、1x1
2.4 GHz + 5 GHz
Bluetooth 4.2
IW416
Wi-Fi 4、1x1
2.4 GHz + 5 GHz
Bluetooth 5.1
88W8987
Wi-Fi 5、1x1
2.4 GHz + 5 GHz
Bluetooth 5.1
i.MX RT500 AW-NM191-uSD
タイプ2DS
LILY-W1
AW-AM281-uSD
PAN9026
AW-AM457-uSD
AW-AM510-uSD
タイプ1XK
AW-CM358MA
タイプ1ZM
JODY-W2
i.MX RT600
i.MX RT1020
i.MX RT1050
i.MX RT1060
i.MX RT1064
i.MX RT1160
i.MX RT1170

1.3 i.MX RT EVKにUSBケーブルを接続する

ボードの「スタート・ガイド」ページの説明に従って、ボードにマイクロUSBケーブルを接続してボードの電源を入れます。

次のセクションでは、Wi-Fiのサンプルをロードして実行する手順を説明します。i.MX RTの「スタート・ガイド」セクションに記載されているソフトウェアがインストールされていること、Wi-Fiモジュールがi.MX RTボードに接続されていることを確認してください。

2. ソフトウェアの入手

2.1 SDKからのWi-Fi デモのビルドと実行

2.2 MCUXpresso SDKのドキュメントを確認する

MCUXpresso SDKには、使用手順を詳しく記載した各種のWi-Fi関連ドキュメントが含まれています。ドキュメントは、次の場所にあります。

/docs/wireless

2.3 MCUXpresso SDKのWi-Fiサンプル・アプリケーションを確認する

MCUXpresso SDKには複数のサンプル・アプリケーションが付属しており、Wi-Fiのサンプルは次の場所に格納されています。

/boards//wifi

2.4 MCUXpresso SDKからのWi-Fiサンプルのビルドとデバッグ

NXP Wi-Fiアプリケーション・ユーザー・ガイドでは、SDKでサポートされているすべてのツールチェーンのWi-Fiデモを設定、ビルド、およびデバッグする方法について、わかりやすく手順に沿って解説しています。

wifi_cliデモは、SDKに付属するWi-Fiサンプル・アプリケーションの1つです。このデモでは、開発の参考として役立ついくつかの便利な機能を実装します。たとえば、検出可能なアクセス・ポイントのスキャン、アクセス・ポイントへの接続、独自のアクセス・ポイントの起動、ネットワーク情報の出力、ディープ・スリープ動作の有効化、スループット・テストの実行などです。

以下のガイドを使用して、MCUXpresso IDEでwifi_cliデモ・アプリケーションをロードしてビルドやデバッグを行う方法を習得してください。

Wi-Fiデモのビルドと実行

MCUXpresso SDKには、Wi-Fiのサンプル・アプリケーションが豊富に用意されています。

MCUXpresso IDEを使用してWi-Fiデモのサンプルをインポート、設定、ビルド、デバッグ、実行するには、次の手順に従います。このガイドではi.MX RT 1060を使用しますが、他のEVKにも同様な手順が適用されます。

SDKをMCUXpressoワークスペースにインポートする

  1. MCUXpresso IDEを開きます
  2. MCUXpresso IDEウィンドウ内のビューを[Installed SDKs(インストール済みSDK)]に切り替えます


  3. SDKをMCUXpresso IDEにまだインポートしていない場合は、開発ボード用のSDK(zip形式)を「Installed SDKs(インストール済みSDK)」セクションにドラッグ&ドロップします。次のポップアップが表示されます。[OK]をクリックしてインポートを続行します
  4. 以下に示すように、SDKが[Installed SDKs(インストール済みSDK)]ビューに表示されます。


アプリケーションのビルド

次の手順では、MCUXpresso IDEを使用したwifi_cliアプリケーションをビルドして実行する方法について説明します。

wifi_cliアプリケーションは、さまざまな機能を実装する方法を示します。

  • ネットワーク・スキャンの実行
  • アクセス・ポイントへの接続
  • 独自のアクセス・ポイントの起動
  • ディープ・スリープ動作の有効化
  • サーバまたはクライアントとして機能するTCPおよびUDPのスループット測定
  • ネットワーク情報の出力
  1. 左下隅にある「Quickstart Panel(クイックスタート・パネル)」を確認します


  2. [Import SDK example(s)...(SDKサンプルのインポート)]をクリックします


  3. 評価ボードを選択し、[Next(次へ)]をクリックします


  4. 矢印ボタンを使用して[wifi_examples]カテゴリを展開し、wifi_cliの横にあるチェックボックスをクリックしてそのプロジェクトを選択します。次に、[Finish(完了)]をクリックします。


  5. デモは、簡単に調整できるWi-Fiモジュールを使用して事前に設定されています。wifi_cli/source/app_config.hファイルを開き、SDKで使用可能なWi-Fiモジュールを確認します。必要なドライバ、コンポーネント、およびアプリケーションを組み込んでコンパイルするように、使用するモジュールに合わせて値を変更します。EVKおよびモジュールに必要なハードウェア構成については、readmeファイルを参照します。
  6. プロジェクトを保存します
  7. プロジェクトを選択してビルドします


  8. プロジェクトは問題なくビルドされるはずです

アプリケーションのビルド

  1. Wi-FiモジュールがEVKに接続されていることを確認し、ボードをコンピュータに接続します
  2. i.MX RT-EVKにアプリケーションをダウンロードします


  3. PCに接続されているボードのデバッグ・プローブを選択します


  4. アプリケーションを起動する前に、シリアル・ターミナル・アプリケーション(PuTTY、TeraTermなど)を開きます。ターミナル・アプリケーションの設定方法については、EVKの「スタート・ガイド」ウェブサイトで「セクション2:ソフトウェアの入手」の「PCを設定する」を参照してください。


  5. [Resume(再開)]ボタンをクリックして、アプリケーションを起動します。


  6. アプリケーションの出力が表示されます


  7. デバッグ・セッションを停止するには、[Terminate(終了)]ボタンをクリックします


すべてのWi-Fiデモを実行する詳細な手順については、SDKに含まれている /docs/wireless/UM11442-NXP-Wi-Fi-and-Bluetooth-Demo-Applications-for-i.MX-RT-platforms-User-Guide.pdfドキュメントを参照してください。

すべてのWi-Fiサンプル・アプリケーションと、Wi-Fiモジュールでサポートされている追加機能の詳細については、SDKのワイヤレス・ドキュメント・フォルダを参照してください。